この記事に向いている人
- もう研究やりたくない
- 一旦教授や研究室から離れたい
- 大学院を休学するか迷ってる
本記事の著者
- 現役大学院生
- 理系の旧帝大
- 休学して就活中
ぼく自身も現在大学院を休学しているので、その実体験を元に解説していきます。
目次
大学院を休学する人って多いの?
実は、大学院では休学する人がたくさんいます。
なぜなら、研究室は閉鎖的な空間になりやすく、うつ病などメンタルがやられてしまう人も少なくないからです。
ぼくの先輩もうつ病の診断を受けていました(現在、休学中)。
実際に文部部科学省によると、令和5年では修士課程全体の3.84%(7,370人) 博士課程全体の11.35%(8,658人)の人が休学しています。
このように、大学院では割と休学している人がいるとわかりますね。
しかも休学理由に「精神疾患」も多くなっていますね。
それでは、休学するための具体的な手続きと休学することのメリット・デメリットを、実際に休学しているぼくが解説していきます。
大学院を休学するための手順
まず、大学の教務課のもとへ休学する旨を伝えにいきます。(教務課の場所は学部ごとに異なる)
スムーズに休学願の紙がもらえると思います。
画像のように、本人の状況や休学理由などを記載します。
休学するための適切な理由が思いつかなければ、「金銭的な理由」にすると楽です。
親の署名も必要ですが、筆跡が違えば大丈夫とのこと。
(いろいろな事情があるとは思いますが、親には話しておいたほうがよいです)
また、指導教員に許可をとっているか聞かれますが、許可をとっていなくても休学はできます。
許可をもらいにくいと言えば、事務の方が代わりに教授のサインをもらってきてくれます。
人間関係がうまくいっておらず、教授とあんまり話したくない人でも安心ですね。
ぼくも事務の方に頼み、直接サインをもらいに行かずに済みました。
休学願を提出すれば休学手続きは完了です。
すごくカンタンでしたね。ぼくも拍子抜けするほどすぐに休学できました。
休学のための手順はだいたい同じだと思いますが、大学によって異なる場合もあるので気をつけてください。
続いて、大学院を休学するデメリットを解説します。
大学院を休学するデメリット3つ
- 卒業が遅れる
- 戻りにくくなる
- 何も考えずに休学するとやることがない
それぞれ見ていきます。
大学院を休学するデメリット1.卒業が遅れる
休学をすれば、最低でも半年は卒業が遅れてしまいます。
ただでさえ大学院生は学部卒と比べて卒業年度が遅いのに、さらに遅くなってしまうのはデメリットの一つです。
大学入学時に浪人していたら、なおさら同年代との差は広がりますよね。
大学院を休学するデメリット2.戻りにくくなる
休学理由にもよりますが、一度休学すると戻りにくいです。
一個下と同じ学年になるため、同期が卒業すると仲の良い友達がいなくなる可能性があります。
また、特に研究や人間関係がうまくいかずに休学する場合、研究生活に再び戻るのはハードルが高いですよね。
ぼくも大学院へ戻る気はなく、そのまま就職をする予定です。
合わせて読みたい
大学院を休学するデメリット3.何も考えずに休学するとやることがない
休学中にやることを決めておかないとホントに暇になります。
ぼく自身は、休学中して就活とブログに取り組んでいるので、ものすごく暇という日はないです。
研究や研究室の人間関係から一旦離れたくて、とりあえず休学する場合には注意が必要。
暇な学生がやっておいたほうがよいことは以下の記事でまとめています。
合わせて読みたい
一方、休学するメリットについても解説します。
大学院を休学するメリット
- やりたいことができる
- 学費を払わなくていい
- 考える時間が増える
それぞれ見ていきます。
大学院を休学するメリット1.やりたいことができる
やりたいことが明確にある場合は、縛られず自由に取り組むことができます。
たとえば、留学、バックパッカー、ワーキングホリデー、海外放浪、リゾートバイトなど。
このように、社会人になったらできない「やりたいこと」がある場合には、休学する大きなメリットがあります。
研究漬けの忙しい大学院生活を終え、すぐに多忙な社会人になるのはさすがに自由がなさすぎますよね。
休学して人生経験を積むことはオススメです。
大学院を休学するメリット2.学費を払わなくていい
留年と違って、休学期間には学費を払わなくてもいいことが大きな魅力です。
ぼく自身は、実家があまり裕福ではなく、学費免除だったのであまり実感はありません。
しかし、国立もそうですが、特に私立の理系に通われている方は多額の学費を払っており大変だと思います。
休学期間の学費が浮くことは大きなメリットです。
大学院を休学するメリット3.考える時間が増える
「将来やりたいことがない」
「このままなんとなく就職していいのかな?」
「研究や教授との人間関係が嫌だな」
など、あなたもさまざまな悩みがあると思います。
こういった悩みに対して、じっくりと考える時間が増えることが休学のメリットです。
100年ある人生のたった1年をのんびり考える時間に当ててみるのも悪くないのでは?
以上が大学院を休学するメリットでした。
まとめ:大学院休学はアリ!1年くらいなんとかなります
いかがだったでしょうか?
今回は、大学院を休学するための手順と休学するメリット・デメリットについて解説しました。
思っていた以上にカンタンに休学手続きが終わって驚きました。
ぼく自身、「教授とあまり会いたくないぁ」と思っていたので、会わずに休学できた点がよかったです。
また、デメリット・メリットの両方ありますが、迷っているなら大学院を休学するのも選択肢としてはアリだと思います。
せっかくの大学院のキャリアを活かしたいところですが、自分の人生なのでワクワクするほうに進んでいきましょう。
ぼく自身も休学中に企業から内定をいただけました。
合わせて読みたい