大学院へ進学するか就職するか迷っている
大学院に進学するメリットを知りたい
これらの悩みに答えます。
特に、理系の学生だと「周りがみんな大学院へ進む」という人も多いですよね。
「でも、自分の進路だから周りに合わせるのではなく、もう少し考えたい」と思ってこの記事にたどりついたのだと思います。
本記事の著者は現在大学院生であり、大学院へ進学するメリットやデメリットを肌で感じました。
そのため、この記事を最後まで読み込んで、進路の参考にしてみてくださいね。
(この記事は主に理系の学生向けです。文系だと事情が異なるので注意。)
それではいきます。
目次
大学院へ進むメリット3つ
- 研究がガッツリできる
- 就職に有利
- 初任給が高い
それぞれ解説していきます。
メリット①:研究がガッツリできる
理系学生なので、研究をガッツリしたいという方も多いと思います。
そういう方にとって大学院はかなりオススメ。
たいてい大学4年から研究は始まりますが、4年生は卒論を書く作業が大変です。
なので、どうしても研究の内容が浅くなってしまったり、研究が途中で終わったりしてしまいます。
その点、大学院に進むとプラス2年の時間ができるので、深くまで研究を進めることができます。
「研究を本気でやりたいんだ」という方にとって、大学院は環境も整っていますし、最高です。
メリット②:初任給が高い
大学院卒と大卒を比較すると、大学院卒の初任給は平均で2〜3万円ほど高いです。
参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」
企業によっては、事前に院卒と大卒の初任給を分けているところも多いです。
しかし、初任給が院卒と大卒で変わらない企業もあるので注意が必要。
メリット③:就職に有利
大学院卒だと大卒と比べて、就職に有利になります。
特に、メーカーや研究職では「大学院卒」が評価されるので、大企業にも入りやすいです。
研究室の教授や先輩のコネで選考を一部免除されることもありますよ。
ただし、大学院に進学したからといって確実に就職できるわけではありません。
研究内容に近い職種は入りやすいですが、それ以外だと普通に難しいです。
大学院生でも就活に苦労する人は意外とたくさんいます。
大学院へ進むデメリット5つ
続いて5つのデメリットをそれぞれ解説します。
- 2年間無賃
- 研究以外もやることがある
- 高い学費がかかる
- 時間を失う
- 大学生の延長気分でいくと詰む
デメリット①:2年間無賃
大学院に通っている間は、当然お金がもらえません。
2年間無賃で研究をするということです。
(博士過程に進むならさらに3年)
研究が好きならまったく問題ないですが、研究内容に興味がないとかなりきついです。
大卒の友達は社会人としてお金を稼ぎながら、休日は遊んで過ごしています。
インスタなどのSNSで、友達の華やか社会人生活を見ながら、大学院生は研究室に閉じこもります。
デメリット②:研究以外もやることがある
実は大学院生になると、研究以外もやることは多いです。
たとえば、
- 就活
- TA(先生の補助)
- 教授の雑用
- 授業
- 資料作成
「学生だし大学院生は暇だろう」と思いがちですが、社会人より忙しいなんてこともぜんぜんあります。
研究が好きでも、TAだったり雑用もやらされるのはきついですよね。
デメリット③:高い学費がかかる
大学院もけっこうお金がかかります。
- 大学院への入学金
- 毎年の授業料
国立大学でも2年でトータル130万円以上。
さらに一人暮らしなら、
- 家賃
- 食費
- 光熱費
なども余分にかかります。
忙しくてアルバイトができないため、多額の奨学金を借りる人も多く、大きなデメリットです。
デメリット④:時間を失う
大学院生は2年間、研究や研究以外のやらないといけないことで研究室にこもります。
「留学や海外旅行など、本当はもっとやりたいことがあったのに。。」
このように、貴重な20代の時間を大学院生活のために失ってしまうことがデメリットの1つ。
デメリット⑤:大学生の延長気分でいくと詰む
「社会人で忙しい生活を送るのが嫌だから、大学院へ進学する」という考えはかなり危険。
(過去のぼくです。)
大学院はいままで過ごしてきた大学とはまったくの別物。
無賃で研究し、さらに高額な学費もかかります。
ぼくはこのことを考えた結果、実は大学院を中退することにしました。
以上がデメリットの5つでした。
結論:研究がしたいなら大学院は最高
- ハイスペックなPCや実験機器
- 徹夜で研究する仲間
- 研究室で寝れるように寝袋完備(恐ろしい)
- 研究熱心な教授
など、本気で研究したいなら大学院は素晴らしい環境です。
しかし、安易に進学するつもりなら考え直すべき。
研究に興味を持てず、進学したことを後悔している友達も多いです。
実は大学院中退や休学は意外に多い
- 大学院修士課程の中退率は2.6%
- 博士課程の中退率は5.4%
参考:文部科学省「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」
ぼくもそうですが、大学院は中退や休学が多いです。
なぜなら、研究室は特殊な環境ですし、大学教授は変わった人もかなり多いから。
進学を迷っているなら就活はしておいたほうがよい
大学院への進学か就活か迷っているなら、就活はしておいて絶対に損はないです。
やっぱり大学院で研究したいと思えば、内定辞退すればいいだけ。
一方、「大学院に行きたくないな」と思ったときや大学院試験に落ちたときには、スムーズに就職できます。
とはいえ就活はめんどくさい
「就活したほうがいい」とは分かっていても、就活するのはめんどくさいですよね。
- エントリーシートの記載
- 適正検査の対策と受験
- 面接対策
- グループディスカッション
- 複数回の面接
など。
ぼくもめんどくさくて大学4年では一切就活しませんでした。
でも大学院を辞めたくなったとき、就活していなかったことをひどく後悔しました。
なので、就活エージェントを活用しよう
ぼく自身が、エージェントを利用することで就職できました。
「今から就活するのは遅いかも」
「どうやって就活を進めていいかわからない」
という方に就活エージェントはかなりオススメです。
エージェントは、就活の手順を教えてくれたり、面接対策まで一緒に行ってくれます。
無料なので、自信がない方は必ず利用した方がいいですよ。
就活エージェントについては下の記事で解説・比較しています。
≫【就活生が解説】就活エージェント5社徹底比較【これだけでOK】
まとめ:安易に大学院へは進学するな
今回は、大学院へ進学するメリットとデメリットについて解説しました。
メリット
- 研究がガッツリできる
- 就職に有利
- 初任給が高い
デメリット
- 2年間無賃
- 研究以外もやることがある
- 高い学費がかかる
- 時間を失う
- 大学生の延長気分でいくと詰む
ガッツリ研究したいなら大学院は最高です。
しかし、安易に進学を決めたなら考え直した方がいいですよ。
とりあえず、選択肢を広げるためにも就活をすることはかなりオススメ。
就活エージェントを活用しつつ、効率的に就活をしましょう。
有名企業でも3月まで求人は募集しているので、もう間に合わないなんてことはないですよ。
自分にとって後悔のない進路を選びましょう。